2009年07月11日

Will You Dance? Someday Man

 先週の土曜日。上の娘のお供で街中に出ました。西通りに車を止めて、妻と娘はバーゲンに。私は別れて、いつものCD屋方面に向かいました。西通りは若者が多く、でかいショーウインドウに映る私は腹の突き出た汚らしい親父でして、いつものように生きているのが嫌になりました。ここに生存している事さえ許されないような気がして、息を詰めて死にたくなりました(おいおい)。

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Paul Williams / Someday Man
『An Old Fashioned Love Song』は良いアルバムでした。忘れた頃に聞きたくなって、また忘れて、また聞きたくなります。これはファーストアルバムです。1000円くらいでした。迷わず購入。Roger Nicholsとの完璧なコンビネーションです。どの曲も優雅で美しく、どの曲もどこかが破綻しています。彼のボーカルに潜む痛々しさが、この美しい調べに生命力と強さ(弱さ)を注ぎ込んでいるようです。
I was born a someday man I'm a maybe child
I was born a someday man I was always wild
なんて奥深いリフレインなのでしょう。


 父と母が作り上げた会社は、今は札幌に住む、父と仲の良かった社長さんの手にあります。
 先日、久しぶりに札幌の社長から電話があり「お前、3年だけ、あの会社の社長をやらんか?」と言われました。まったく予想していなかったので動転しました。そして、やっぱり嬉しかったです。やっと少しだけ認められたのかもしれないと思いました。
 15年前。私は常務で、時期、社長でした。でも飛び出してサンドイッチ屋を始めました。表向きは独立して自分の力だけでやって行きたいという理由です。でも本当は怖かったのです。このまま社長になってしまうことが。

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Todd Rundgren / Nearly Human
このアルバムの日本盤は持っていますがジャケットが5本指です。この6本指のジャケを500円以下で見つけたら買いたいと思っていましたが、この日、609円で見つけたので納得して購入しました。609円という値付けの意味をずっと考えていましたが思い当たりません。6本指のジャケに関係があるのかもしれないし、単なる思い付きかもしれません。どっちにしても素晴らしい。609円は素晴らしい。
『Waiting Game』『Parallel Lines』『Can't Stop Running』の3曲がすごく好きなのです。


 大名の方面まで歩くと、ずっと汚らしくて、性格的に偏ってそうな人の姿が増えて来ます。そうすると途端にホッとします。派手な若者の姿が減って、地味で陰気そうな人が路地に点在しています。自分もその中に溶け込んで景色の一部になると落ち着きます。
 人の上に立ちたいとは思いません。もし、それが許されるものならば。

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Steve Winwood / Nine Lives
Winwood、5年ぶりの新作です。彼のアルバムなら迷わず買います。浮き沈みの激しい音楽界にあって、彼のように誠実に(そしてある程度のセールスを伴って)素晴らしい音楽を作り続ける姿には、心底、心打たれます。地味で落ち着いた作りなのですが、不思議な開放感があって、いつ聞いても瑞々しさを感じさせます。この新作も文句の付けようのない出来です。2曲目の『Fly』は近年のベストだと思いました。

 後日、札幌の会計事務所から電話があって、もう少し説明を受けました。まだ、はっきりと決まった訳ではありませんが「お役に立てるのでしたら、協力させて下さい」と答えました。
 妻や子供達は反対しています。せっかくサンドイッチの仕事が上手く行き出した矢先のことです。6月は売上げも利益も過去最高でした。もちろんサンドイッチの仕事をやめる訳ではありませんが。二つの仕事を両立して行こうと考えているのです。

 自分の中にはもう一人の自分がいることを感じます。そいつは成功を狙っているのです。手に入る物なら、貪欲にそれを我が物にしようと思っているのです。

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Janis Ian /Miracle Row
中学の頃『Will You Dance?』がヒットしていて、頻繁にラジオから流れていました。ちょうど洋楽に興味を持ち始めた頃で、大人の雰囲気を漂わせていた、この曲に、大いに魅了されました。それからずっとこの曲が入ったオリジナルアルバムが欲しいと思っていましたが、なかなか巡り合わず、今回ようやく紙ジャケで入手しました。『Will You Dance?』以外の曲もメチャクチャ良くて、完成度の高いアルバムでした。でも結局『Will You Dance?』ばかり何度もリピートして聴いています。
posted by sand at 17:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月16日

ここにある生活。向こう側にある生活。

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Sting / The Soul Cages

某月某日
 国民健康保険の口座引き明細を手にして呆然とする。背後から女房が気配を消して近づいて来て、そっと、それを覗き込む。
女房は『キャン』と鳴いて飛び上がり、そのまま床に伏した。
 今年は下の娘が高校受験で、来年は上の娘が大学を目指す。来年、再来年のことを思い浮かべる。我々はいったい、どうやって生活しているのだろう? 黒々とした不安感が足に絡みつく。私は身動き出来ずに立ち尽くす。

某月某日
 重い気持ちを晴らそうと、いつもの体育館に行って走る。今日はやけに人が多く、みんな楽しそうに話し合っているように感じる。ここに通って数ヶ月経つが、まだ誰とも会話したことがない。ただイヤフォンで音楽を聴きながら黙々と走るだけだ。飛び込みセールスは得意だから、いつでも話しかけることが出来るさ。心の中でそう言い聞かせるが、そんな時は訪れない。誰かと視線が合うと気まずく逸らしてしまう。そして自分を恥じる。私はまず『人として不完全なのだ』。そんな言葉で割り切ろうとするが、今日はそれも出来ず、逃げるように体育館を立ち去る。

某月某日
 深夜の配達にStingのThe Soul Cagesを持って出る。Stingのアルバムはシングルカットされた曲を除くと暗くて女々しい音が詰まっていて、わりと気に入っている。The Soul Cagesは最も暗く陰気なアルバムだ。彼の亡くなった父に捧げられたアルバムだと聞くが、私にはStingがStingでいることに苦しんでいるように聴こえる。Stingになろうとか思う人間はStingくらいしか、いないのかもしれない。

 去年も1日も休まなかったが、今年も休んでいない。休もうと思えば信頼できるパートさんはいる。でも、そう出来ない。面倒なのだ。自分でやれば楽だし。自分がいれば済むことだ。

 ハンドルを握りながら自分は自分でいることが苦しみなのか、楽しみなのかを考えてみる。いくつかの材料を並べて量りにかける。天秤は上下に揺れて落ち着かない。量れるはずもない。
 それで大きなアクビなどして、自分を誤魔化したりした。

Sting - Why Should I Cry For You?
posted by sand at 17:49| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月07日

夜行便の女

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The Georgia Satellites / Open All Night

 深夜の配達を始めた。

 2月末頃、長浜の鮮魚市場から依頼があった。午前2時までに毎日配達して欲しいと言われた。断るつもりで店主に会うと70歳近い奥さんだった。好人物で是非ともと頼み込まれた。奥さんの恥らうような笑顔を見て、納品を引き受けた。

 そこはコンビニではなくショップでもストアでもなく、見るからに『売店』と呼ばれる場所だった。時代に取り残され、次第に衰退して行く売り場だった。
 私はそんな売り場が好きだった。大手食品スーパーへの納品より格段に楽しい仕事だった。

 鮮魚市場は意外な程良く売れたので、少し離れた場所にある中央青果市場を営業で訪ねた。店主は60過ぎのオッサンで、やはり好人物だった。少しばかり値段を叩かれたが(彼らは好人物ではあったが、お人好しではなかった。商売に向いていないのは唯一お人好しだ)気持ち良く、販売を決めてくれた。

 毎朝、午前1時にパートさんがやって来る。店の作業を替わってもらい、用意して配達に出る。別府の中村大前で右折して、六本松方面に向かう。九大が移転して、この街も寂しくなった。けやき通りを通って警固に着く頃には、深夜でも賑やかになる。四つ角の屋台はいつも一杯だ。赤坂を抜け、長浜に着くと、空気が変わってくる。港の空気だ。交番前に車を止めて、市場会館に商品を運ぶ。

 午前1時30分頃から、青果市場のある那珂に向かう。福岡で一番賑わう渡辺通りを通る。ここも屋台が出て人通りは多いが、大型百貨店のビルが覆い被さるように立ち並び、異様な圧迫感を感じる。日赤通りを進み、那の川で左折して百年橋を渡る。このあたりは博多の名残があって好きな場所だ。松下電器を右方向に抜けて川沿いに車を走らせる。ここは昼間でも日当たりの悪い陰気な道だ。前方から女が歩いてくるのが見える。対向車はない。一目見て、女は"あっち側"から来たことが分かる。対向車線にはみ出して、女の横をすり抜ける。ルームミラーで女の姿を確認すると、やはり姿はなかった。何故なら女は、私の横に座っていたから。
 
 私は女の顔を見ないようにする。特に目を見てはいけない。
両手の指を開け閉めして、痺れがきていないか確認する。運転中に金縛りに遭うとかなり危険だ。向こう側に引き釣り込まれることになる。痺れがなければ、車を止めずにその場所を離れた方が良い。私はアクセルを踏み込んで、先を急ぐ。

 女が何か喋った。私はそれを聞かない。聞いてはいけない。恐る恐るカーステレオに手を伸ばしてボリュームを上げる。威勢の良いアメリカンロックが大音量で流れた。車内の空気が変わってゆく。青果市場に着く頃には、隣に座っていた女の姿はなかった。

 青果市場で納品を済ませると自販機でコーヒーを買い求め、シートに深々と座り一息つく。午前2時の青果市場は、夜光虫のようにリフトが動き回り、SF映画に出てくる近未来を感じさせた。
 シートにもたれてコーヒーを飲んでいると、先ほど、私が聞くのを拒んだ、女の言葉が蘇ってきた。女は私の耳にではなく、どこか他の場所に語りかけたのかもしれない。

『わたしは…』女の言葉だ。『わたしは…わたしを探す者を…探している…』女はそう言った。

 私は女に返すはずだった言葉を考える。でも上手い言葉は出てこない。どっちにしても私は女の問いに答えることなど出来なかった。我々は何もかも分かったような顔をして、実際は何も分かってはいない。どいつも、こいつも分かってはいない。だから答えは聞けはしないんだよ、ねぇSheila。(彼女の名は恐らくSheila)

The Georgia Satellites - Sheila

posted by sand at 16:50| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

チワワ犬ぷっちょ。その堕落した生活を憂慮す。

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 チワワ犬ぷっちょ氏(女子)の行く末に不安を抱いている。と言っても大した不安ではない。なにしろ画像を貼りたかっただけなのだから。

 ま、そう言わず不安がってみようではないか。仲間じゃないか。ご同輩。そんな訳で改行後に画像を貼ろう。

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 さあ、不安がろうか。どんな不安があるかな? ああ、眠くなった。明日の仕事が不安になってきた。小生が不安がってる場合じゃないぞ。さあ、改行後に3枚目の画像を貼ろう。さっき奥さんの携帯から送ってもらったのだ。




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 最後の画像を貼り終えた。満足だ。『チワワ犬ぷっちょ。その堕落した生活を憂慮す』と言うのは、いったい何だったのだろう? 小生はこのエントリーの中で何を訴えようとしていたのであろう? そして職場の中で、あるいは家族の中で、あるいは友人の中で、あるいはネット社会の中で、日々孤立し、疎ましがられて生きている小生の存在とは、いったい何なのだろう?

 とにかく憂慮しなければ…
posted by sand at 18:09| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月18日

放置されたブログを恐る恐るイジルの巻

 放置しました。また。

犬飼いました。チワワ犬。画像を張りたいけど面倒くさい。


 最近は忙しいですね。不景気なのに有難いことです。
腰が痛くて休んでた体育館、昨日行きました。やっぱり良い気持ち。

 誰が読むやら、このブログ。ですが、いま少し。
 
仕事は今が一番面白いかもしれません。なんちゅうか理想に少しだけ近づいた気がします。でも、まだまだ。

 母は、やたら元気になりました。介護認定を受けて、ヘルパーさんに来てもらっています。うちの店の仕事を手伝わせたりしています。抗がん剤は軽いのに替えてもらいました。それで、どうなるかは、わかりません。

 嫁さんの腸にポリープが見つかりました。血便が出たので、無理に病院に引っ張って行きました。結果を聞きに行くのが怖いようです。もう3週間も放置したまま。私は見つかって急に安心しました。まだ、大きさ6MMだし。悪性の可能性もあるけど。6MMガンなら勝てそう。
 志穂美さんもお大事に。いまさら。

 子供たちは、どうなんでしょう。いろいろあるみたいですが。任せることにしました。君の人生を君に任せよう。なんて。単に面倒くさくなっただけ。
 二人とも少しだけ、店の仕事を手伝うようになりました。請求書をまとめたり。ホットドックを作ったり。ラベルを打ったり。
 でも学んだりして欲しくない。これはお父さんが半分遊びでやってることなんだから。商売で学ぶことなんて一つもないよ。ただ楽しむだけなのさ。なんてことを、ここ最近、考えます。

 キヨシロウさんが死んで思うことは、やっぱり小説を書いていたいな〜ということです。今の仕事にも夢があります。すぐ実現できそうなものから、もっと時間がかかるものまで。

 でもヘタな小説でも書き続けたい。書き続けなければ、いけないのではないかと思いました。なぜなら、それを始めてしまったからです。

 キヨシロウさんが死んで、キヨシロウさんの曲を聴きたいとは思いません。なぜでしょう?TVから流れても耳をふさいでしまいます。ワイドショーに映ってもチャンネルをかえてしまいます。

 そういうのではなくて、その死は、そういうのではなくて、何かを始めなくてはならないと思うからです。始めたことは続けなくてはならないと思うからです。あまり脈略ないけど、あくまで個人的に、そう思った次第でして。ですが、時間がないのが難点。まあ、焦る必要はないわけでして。
 
 えらい長文になってしまった。少し混乱していたのでスッキリしました。人生に走る時期と歩く時期があるのなら、今は走る時期なのでしょう。ヤケクソ気味に走る時期なのでして。
posted by sand at 16:33| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月26日

体育館マン

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Matchbox Twenty / More Than You Think You Are

 たいへん久しぶりに更新(手抜き)しようと思いますが、元気です。やたら元気です。あへあへ?

 体育館に通っていましてね。走ったり、重い物を持ち上げたりしていましてね。しかも金を払って(260円)。

 で、それだけです。特に何もないです。相変わらず。

 自転車で遠くの中古盤屋やブックオフに散策に行ったりもしています。だいたい500円以内で何枚か買って喜んだりもしています。

 最近、良かったのは。マッチボックス20とかライアン・アダムスとかU2とかポール・ウェラーとかエアロスミスとか。いつものです。

 そんなこんだで3月も終わりです。週末に母が退院します。一時は危ない時期もありましたが、結局、今年も桜を見れるようです(多分、まだ死なない)。では。
posted by sand at 18:09| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月31日

先週末に降った雪

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KEITH CROSS AND PETER ROSS/BORED CIVILIANS

 土曜日に弟と子供たちが母を見舞いにやってきた。妻と玄関を出ると、ちょうど雪が降り出していた。

 母は痛みが治まらず、来週入院することになっていた。弟は、パート勤務で休みが取れない嫁さんを残して、母のアパートに来ていた。私は妻が作ってくれた、おでん鍋を持って母の元に向かおうとしていた。
「これは積もるかもね」妻は空を見上げた。
「困ったね」私は妻に答え、翌日の配達に気を重くした。

 途中、本屋に寄って、弟の子供たちに雑誌を買った。母のアパートに着く頃には、屋根に薄っすらと雪が積もった。
「おお」
「ああ」男兄弟の会話は感嘆詞で構成されている。

「ああ、痛そうだろ?」
「ううん。痛そうだね」母の痛みで歪んだ顔を見ながら、兄弟二人つぶやいた。

 帰る時間には外は吹雪になっていた。視界が狭まり、白いカーテンで間仕切りされたようだ。帰りは夫婦二人とも黙っていた。

 寝る前に雪景色を見ながら、配達で雇っているKさんが明日来てくれるか心配になった。Kさんは少し上の年齢の女性で、休みが要らないという人だった。去年も3日くらいしか休んでいない。うちの仕事の他に二つ仕事を掛け持ちしている。Kさんが働かなければならない理由は幾つかあるのだが、それほどまでに働く理由は見当たらなかった。
「少しは休んだ方が良いよ。俺、代わるから」私は事あるごとにそう言った。
「良いって。出ますよ。あれですよ。自転車って止まったら倒れてしまうでしょ? それですよ」
 彼女は多分ちょっと変わった女性なのだろう。でも彼女が乗っている自転車は、よく分かる。止まったヤツから倒れていく。ここいらの常識なんだ。

 深夜、起き出して、身支度をする。恐る恐る玄関の扉を開ける。一面の雪景色。でも不思議と道路に雪はなかった。歩いてみると凍結もしていない。私は安堵して車を車庫から出す。

 朝の7時。騒々しい製造のパートさんたちに見送られて、私は配達に出た。Kさんも元気に出勤してくれた。
 いつもは聴かない珍しいCDを車に積んでいた。KEITH CROSS & PETER ROSSの『BORED CIVILIANS』。

 雪は激しく降り続いたが、湿った雪のようで、道路に触れると途端に溶けてしまった。日曜の早朝だけに車の通りは少なかった。『BORED CIVILIANS』を聴きながら雪景色の街を走り抜けた。ジャケットは、いかにも英国フォークなのだが、意外にもプログッレッシブなギターワークを聴かせてくれる。凛と透き通った英国フォークをベースにしながら、変化に富んだ構成で伸びやかな開放感も兼ね備えている。キャラバンのJimmy Hastingsが印象的なフルートを聴かせてくれる長尺のナンバーもある。フォザリンゲイの「Peace in the End」のカバーもあったり、ニック・ロウも参加と英国好きには、たまらない内容の名盤。

 途中、春日公園の景色に見とれてしまい、駐車場で一休みする。自販機で缶コーヒーを買ってきて、シートを倒してボンヤリする。『BORED CIVILIANS』の美しい響きの中に浮かび上がる、雪の映像は素晴らしかった。

 しばらくウットリと夢心地でいると、どこからか大きな物音が聞こえて、私は飛び上がった。「何の音だろう?」私は辺りを見回すが、雪に阻まれて何も見えない。そこで何が起きているのか、私には見えなかった。
posted by sand at 17:50| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする