2009年11月27日
ゆるい週末
先週、母をホスピス棟に移して、ホッとしたのか自分がメニエールの症状を起こしてダウン。その後、復活し、今日また主治医から母の余命が2〜3カ月だと言われて、またブルーになってしまいました。分かってはいるし、同じことの繰り返しですが、やはり、なんといっても、やっぱりね。
2年弱の介護生活もいよいよ大詰めを迎えたようです。最初は、介護のことで実務的な事を書こうかと思っていましたが、もう、どうでもよくなりました。結局、自分は運が良かった。良い人にめぐり合えたと言う事なのでしょう。これまで関わっていただいた、ケアマネージャーの方・ホームヘルパーの方・訪問看護の方・大学病院の主治医・転院先の主治医・それぞれの病院スタッフの方々・ホスピスのスタッフ方々。すべて良くして頂いた。介護生活は本当にゆるかった。もっとハードで苦しいものだと思っていました。病院に邪険に扱われて、転々と入退院を繰り返すものだと思っていました。高額な医療費を請求され、役所からゴミのように扱われ、身包み剥がれるものだと思っていましたが、まったくそんなことは起きなかった。
最後に母親の名誉を回復させてあげたいと切に思うのです。女社長として腕を振るった人です。死ぬ前になるのか、死後になるのか分かりませんが、そうするにはどうしたら良いのか頭をひねっています。
復讐ではなく、もっとゆるいものです。週末にゆったりと帰宅するようなものです。住み慣れた、あの場所に。
2009年09月24日
その後の"ぷっちょんさん"

嫁さんが画像を送ってくれたので、意味なく貼り付け。
その後の"ぷっちょんさん"は相変わらずでした。
2009年09月16日
冬が来る前に…更新でも

Tim Hardin / Bird on a Wire
こんばんは。朝晩は肌寒くなってきました。お久しぶりの更新ですが、最後まで書けるのでしょうか? 今、2行目で心細くなってきました。
午前6時過ぎに配達に出るのですが、ちょっと外気がヒヤッとして、良い感じです。車の窓を細めに開けて肌寒い音楽でも聴きましょう。それでTim Hardinなんですが…古臭い人間です。
肌寒い朝は、なんといってもホットの缶コーヒーが美味いということに尽きますね。僕はジョージアのヨーロピアン・ブレンドを飲みます。微糖と書いているのが出腹主義者には必須です。行き付けの自販機があるのです。どうも自販機見知りなので、バッタリ出会った自販機に気安くお金を差し入れたり出来ません。わりと保守的なのかな? 警戒心が強いとか。気心の知れた自販機で、押し馴染んだボタンを押して、いつも通り缶コーヒーが出てくるとホッとします。七隈四つ角から茶山の方向にあるパチンコ屋の前の自販機です。もちろんパチンコ屋は閉まっています。人通りもあまりありません。時々夜勤開けのタクシーの運転手が居眠りしています。痩せた野良犬がヨロヨロしながら通りを横切ります。僕は缶コーヒーを両手で持って、毎朝、心細くなります。スキあればメソメソしたいと思っているのです。そして目的は達成され、心細い通りはメソメソで満たされるのです?
それはそれで、仕事は忙しいです。上手く行ってる方だと思います。人も増やしました。正直、面白いです。多分、成功したいのでしょう。金儲けがしたいのです。
配達帰りに吉野家に寄ると、決まって変な人がいます。漫才のネタ合わせをやってるコンビや、カウンターで熟睡している人、早朝のビールを飲んでる人、金がないと、ご飯だけ頼んでいる人、自慢話を延々と垂れる自称ナンバーワンのホスト、駆け落ちしてきた不倫男女、一点を見つめて動かない痩せ細った男、食事だけが生きがいのような太った男。
そして僕は、彼らの話に聞き耳を立てながら、牛丼を詰め込みます。多分、僕は傍観者でいたいのです。それらの混沌から最も遠い場所で、上手いこと世渡りしながら、そこに聞き耳を立てていたいのです。
僕は成功したいのに、成功するのが心細いのです。それと同じくらい駄目になってしまいたいのに、駄目になるのが怖いのです。それは、どういうことかと言うと…。そんな感じの9月でございます。
Tim Hardin - Southern Butterfly
2009年08月02日
どっかで流れてた音群
ほてほてと豪雨の街を生きております。しかし、よく降ったな〜。そういう訳か、どういう訳か。レイドバックモード。まったり水溜りに足を取られつつ今日までを振り返ってまいりましょう。

The Smithereens / Meet the Smithereens!
我が愛しのマイナー・アメリカン・バンド『The Smithereens』のビートルズカバーアルバムです。選曲はこんな感じで初期の曲ばかりです。
"I Want to Hold Your Hand"
"I Saw Her Standing There"
"This Boy"
"It Won't Be Long"
"All I've Got to Do"
"All My Loving"
"Don't Bother Me"
"Little Child"
"Till There Was You"
"Hold Me Tight"
"I Wanna Be Your Man"
"Not a Second Time"
荒っぽいカバーです。そこが魅力(だと思う)。なんのことはないカバーですが。長く彼らを聴いていると、オホホとか、ウホホとか随所で微笑んでしまう。ファン以外の人には何のことだかサッパリ分からない魅力満載なのであります。『This Boy』をこんなにシミジミやれてしまうグループは彼らだけだと信じたい。いや信じなければ。いつか生で見てみたいな〜。

Let It Roll: The Best of George Harrison
ビートルズのソロ関連はベストで聴く事が多いんですよね。僕はですね。リンゴは『Blast From Your Past』。ジョンは『Shaved Fish』。ポールは『All The Best』。で決まりなんですが、ジョージはアップル編集もダークホース編集も二つとも良くて、一つにまとまらんもんかと考えていたら、出ましたね。ビートルズ時代の曲はバングラデシュのライブ・バージョン。このライブは余計な気もするけど、流れとしては悪くないし。良い曲が揃っています。『Isn't It A Pity』で静かに終わったりしたら、やっぱりウルウルしてしまうな〜。ジャケットも良いし。僕には宝物のような一枚であります。
1) Got My Mind Set On You
2) Give Me Love
3) The Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
4) My Sweet Lord
5) This Song
6) While My Guitar Gently Weeps (Live)
7) Any Road
8) This Is Love
9) All Those Years Ago
10) What Is Life
11) Rising Sun
12) When We Was Fab
13) Something (Live)
14) Blow Away
15) Cheer Down
16) Here Comes The Sun (Live)
17) I Don't Want To Do It
18) All Things Must Pass
19) Isn't It A Pity

Big Star / Radio City
早く仕事が終わった日に体育館に走りに行こうと自転車を転がしていたら、知らぬ間に新しいBOOKOFFが出来ていました。早速、寄り道してチェック。あまり掘り代物はなかった。けど、開店のご祝儀に何点か購入。娘に頼まれていたブリちゃんのベスト(500円)。なかなかレンタルしても見る機会がないパイレーツ・オブ・カリビアンの1作目のDVD(500円)。それにアレックス・チルトンのBig Starの1作目〜3作目で全部入った2枚組みのCDを見つけた。Big Starは3枚とも、それぞれ大好きで愛聴してきたんだけどCDは持ってないので980円とちょっと高目ですが購入。LINEの再発シリーズのようでジャケットは痛いけど、音は最高。判定は痛み分けで俺の勝ち。

Alison Krauss and Union Station / Live
Alison Krauss嬢は、当然、Robert Plant氏とのデュオアルバム『Raising Sand』で知った訳なんですが、ブルーグラス界の歌姫とのことで、顔はともかく気になっていました。
で、Union Stationってバンド名義が良いぞ。とネットのどっかで目にしたので早速リッスン。これは凄いね。ブルーグラスには縁がなかったんんだけど、英国のトラッドを聴いていれば、全然、違和感なし。なんだろね。この透明感は…。比べたくはないけど、思い出すな〜。あの死んじゃった女をね。
Baby, now that I've found you - Alison Krauss and Union Station
The Smithereens / Meet the Smithereens!
我が愛しのマイナー・アメリカン・バンド『The Smithereens』のビートルズカバーアルバムです。選曲はこんな感じで初期の曲ばかりです。
"I Want to Hold Your Hand"
"I Saw Her Standing There"
"This Boy"
"It Won't Be Long"
"All I've Got to Do"
"All My Loving"
"Don't Bother Me"
"Little Child"
"Till There Was You"
"Hold Me Tight"
"I Wanna Be Your Man"
"Not a Second Time"
荒っぽいカバーです。そこが魅力(だと思う)。なんのことはないカバーですが。長く彼らを聴いていると、オホホとか、ウホホとか随所で微笑んでしまう。ファン以外の人には何のことだかサッパリ分からない魅力満載なのであります。『This Boy』をこんなにシミジミやれてしまうグループは彼らだけだと信じたい。いや信じなければ。いつか生で見てみたいな〜。
Let It Roll: The Best of George Harrison
ビートルズのソロ関連はベストで聴く事が多いんですよね。僕はですね。リンゴは『Blast From Your Past』。ジョンは『Shaved Fish』。ポールは『All The Best』。で決まりなんですが、ジョージはアップル編集もダークホース編集も二つとも良くて、一つにまとまらんもんかと考えていたら、出ましたね。ビートルズ時代の曲はバングラデシュのライブ・バージョン。このライブは余計な気もするけど、流れとしては悪くないし。良い曲が揃っています。『Isn't It A Pity』で静かに終わったりしたら、やっぱりウルウルしてしまうな〜。ジャケットも良いし。僕には宝物のような一枚であります。
1) Got My Mind Set On You
2) Give Me Love
3) The Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
4) My Sweet Lord
5) This Song
6) While My Guitar Gently Weeps (Live)
7) Any Road
8) This Is Love
9) All Those Years Ago
10) What Is Life
11) Rising Sun
12) When We Was Fab
13) Something (Live)
14) Blow Away
15) Cheer Down
16) Here Comes The Sun (Live)
17) I Don't Want To Do It
18) All Things Must Pass
19) Isn't It A Pity
Big Star / Radio City
早く仕事が終わった日に体育館に走りに行こうと自転車を転がしていたら、知らぬ間に新しいBOOKOFFが出来ていました。早速、寄り道してチェック。あまり掘り代物はなかった。けど、開店のご祝儀に何点か購入。娘に頼まれていたブリちゃんのベスト(500円)。なかなかレンタルしても見る機会がないパイレーツ・オブ・カリビアンの1作目のDVD(500円)。それにアレックス・チルトンのBig Starの1作目〜3作目で全部入った2枚組みのCDを見つけた。Big Starは3枚とも、それぞれ大好きで愛聴してきたんだけどCDは持ってないので980円とちょっと高目ですが購入。LINEの再発シリーズのようでジャケットは痛いけど、音は最高。判定は痛み分けで俺の勝ち。
Alison Krauss and Union Station / Live
Alison Krauss嬢は、当然、Robert Plant氏とのデュオアルバム『Raising Sand』で知った訳なんですが、ブルーグラス界の歌姫とのことで、顔はともかく気になっていました。
で、Union Stationってバンド名義が良いぞ。とネットのどっかで目にしたので早速リッスン。これは凄いね。ブルーグラスには縁がなかったんんだけど、英国のトラッドを聴いていれば、全然、違和感なし。なんだろね。この透明感は…。比べたくはないけど、思い出すな〜。あの死んじゃった女をね。
Baby, now that I've found you - Alison Krauss and Union Station
2009年07月20日
路上でゴミ袋を抱き締める男のオチのない話。
The Cure / Show
深夜の配達中。赤坂の交差点で信号待ちしていた。右側にマクドナルドがある。深夜でも若者が出入りしている。
初老の男が立っていた。60代の前半といったところか。白のカッターシャツに濃紺のスラックス。茶色い薄手のニットを羽織った姿は、役所の事務職を思わせた。後頭部から禿げ上がった頭髪。痩せてはいるが、スッと伸びた背筋。表情には若干の鋭さが残されていた。夜の商売の経理担当者か?そんな感じがした。男からはホームレス系の持つ淀んだ空気は微塵も感じられなかった。
男はマックの横壁に土嚢のように積み上げられた、黒いゴミ袋を前にしていた。おそらく20個ほどの黒いゴミ袋が横壁を覆うように積み上げられている。
男はゴミ袋に近寄ると、一つを手に取り、いきなり抱き締めた。男は、ゴミ袋に鼻先を押し付けて左右に顔を振った。すすり泣いているようにも見えた。男は積み上げられたゴミ袋を次々と手に取り、その一つ一つをしっかりと抱き締めた。
私は少なからず驚いて、その光景を眼にしていた。
男の行為には、実務的というか、効率的といおうか、その種の実践レベルの話なのかもしれない。
例えば、男は鼻先を押し付けて、中の匂いを嗅いでいた。
「夏場だから傷んだレタスはノーサンキュー」とか
「マックのタルタルソースは、ちょっと薄味。僕的にはフィッシュバーガーはノーサンキュー」であったり
あるいは、男はゴミ袋を顔に押し当てる行為に性的な興奮を覚えていた。
「ああ。ミント。やはりゴミ袋はミントでなければ…うわわ」であったり。
「おお。70リットルサイズは良いね。抱いた感触がとても良い。70リットルを抱いたら45リットルはとても抱けない…うわわ」であったり。
そんな類の実践だ。
だが私が受けた感じは、そんな浮ついたものでがなく。とてもシリアスで神聖とも呼べる儀式めいた感触であった。
男は祈りを捧げているのだ。朝に生まれ、夜には無残にも捨て去られる、無数の胎児たちの魂を沈めようとしているのだ。利己的で残忍な先進のビジネスフォーマットに利用され、搾取され、腕や足をもがれ、嘲笑われ、しゃぶり尽くされ、ボロボロになって夜の闇の中に捨て去られる、罪もない生贄たちに、無償の愛を注いでいるのだ。
愛だ。愛なのだ。愛こそがゴミ袋を抱き締める。
で、後ろからクラクションを鳴らされたので、その場を後にした訳だが。
夜の闇の中で行われる奇妙で異常な行為でも、見方を変えると、ロマンチックで誠実な行為へと、すり返られていく。
そんな闇のマジックとも呼べる、異端で奇抜でありながら、ポップでキュートでユーモラスでもあるバンドがキュアーだ。(そうとう強引ですな。今回)
最後の方は飽きてしまったので、読まれた方が適当に補足してください。お願いします。なんやそれ。
最近、キュアー聴いてるんですよ。言いたいことは、それだけなのだ。
The Cure - Cut
2009年07月11日
Will You Dance? Someday Man
先週の土曜日。上の娘のお供で街中に出ました。西通りに車を止めて、妻と娘はバーゲンに。私は別れて、いつものCD屋方面に向かいました。西通りは若者が多く、でかいショーウインドウに映る私は腹の突き出た汚らしい親父でして、いつものように生きているのが嫌になりました。ここに生存している事さえ許されないような気がして、息を詰めて死にたくなりました(おいおい)。

Paul Williams / Someday Man
『An Old Fashioned Love Song』は良いアルバムでした。忘れた頃に聞きたくなって、また忘れて、また聞きたくなります。これはファーストアルバムです。1000円くらいでした。迷わず購入。Roger Nicholsとの完璧なコンビネーションです。どの曲も優雅で美しく、どの曲もどこかが破綻しています。彼のボーカルに潜む痛々しさが、この美しい調べに生命力と強さ(弱さ)を注ぎ込んでいるようです。
I was born a someday man I'm a maybe child
I was born a someday man I was always wild
なんて奥深いリフレインなのでしょう。
父と母が作り上げた会社は、今は札幌に住む、父と仲の良かった社長さんの手にあります。
先日、久しぶりに札幌の社長から電話があり「お前、3年だけ、あの会社の社長をやらんか?」と言われました。まったく予想していなかったので動転しました。そして、やっぱり嬉しかったです。やっと少しだけ認められたのかもしれないと思いました。
15年前。私は常務で、時期、社長でした。でも飛び出してサンドイッチ屋を始めました。表向きは独立して自分の力だけでやって行きたいという理由です。でも本当は怖かったのです。このまま社長になってしまうことが。

Todd Rundgren / Nearly Human
このアルバムの日本盤は持っていますがジャケットが5本指です。この6本指のジャケを500円以下で見つけたら買いたいと思っていましたが、この日、609円で見つけたので納得して購入しました。609円という値付けの意味をずっと考えていましたが思い当たりません。6本指のジャケに関係があるのかもしれないし、単なる思い付きかもしれません。どっちにしても素晴らしい。609円は素晴らしい。
『Waiting Game』『Parallel Lines』『Can't Stop Running』の3曲がすごく好きなのです。
大名の方面まで歩くと、ずっと汚らしくて、性格的に偏ってそうな人の姿が増えて来ます。そうすると途端にホッとします。派手な若者の姿が減って、地味で陰気そうな人が路地に点在しています。自分もその中に溶け込んで景色の一部になると落ち着きます。
人の上に立ちたいとは思いません。もし、それが許されるものならば。

Steve Winwood / Nine Lives
Winwood、5年ぶりの新作です。彼のアルバムなら迷わず買います。浮き沈みの激しい音楽界にあって、彼のように誠実に(そしてある程度のセールスを伴って)素晴らしい音楽を作り続ける姿には、心底、心打たれます。地味で落ち着いた作りなのですが、不思議な開放感があって、いつ聞いても瑞々しさを感じさせます。この新作も文句の付けようのない出来です。2曲目の『Fly』は近年のベストだと思いました。
後日、札幌の会計事務所から電話があって、もう少し説明を受けました。まだ、はっきりと決まった訳ではありませんが「お役に立てるのでしたら、協力させて下さい」と答えました。
妻や子供達は反対しています。せっかくサンドイッチの仕事が上手く行き出した矢先のことです。6月は売上げも利益も過去最高でした。もちろんサンドイッチの仕事をやめる訳ではありませんが。二つの仕事を両立して行こうと考えているのです。
自分の中にはもう一人の自分がいることを感じます。そいつは成功を狙っているのです。手に入る物なら、貪欲にそれを我が物にしようと思っているのです。

Janis Ian /Miracle Row
中学の頃『Will You Dance?』がヒットしていて、頻繁にラジオから流れていました。ちょうど洋楽に興味を持ち始めた頃で、大人の雰囲気を漂わせていた、この曲に、大いに魅了されました。それからずっとこの曲が入ったオリジナルアルバムが欲しいと思っていましたが、なかなか巡り合わず、今回ようやく紙ジャケで入手しました。『Will You Dance?』以外の曲もメチャクチャ良くて、完成度の高いアルバムでした。でも結局『Will You Dance?』ばかり何度もリピートして聴いています。
Paul Williams / Someday Man
『An Old Fashioned Love Song』は良いアルバムでした。忘れた頃に聞きたくなって、また忘れて、また聞きたくなります。これはファーストアルバムです。1000円くらいでした。迷わず購入。Roger Nicholsとの完璧なコンビネーションです。どの曲も優雅で美しく、どの曲もどこかが破綻しています。彼のボーカルに潜む痛々しさが、この美しい調べに生命力と強さ(弱さ)を注ぎ込んでいるようです。
I was born a someday man I'm a maybe child
I was born a someday man I was always wild
なんて奥深いリフレインなのでしょう。
父と母が作り上げた会社は、今は札幌に住む、父と仲の良かった社長さんの手にあります。
先日、久しぶりに札幌の社長から電話があり「お前、3年だけ、あの会社の社長をやらんか?」と言われました。まったく予想していなかったので動転しました。そして、やっぱり嬉しかったです。やっと少しだけ認められたのかもしれないと思いました。
15年前。私は常務で、時期、社長でした。でも飛び出してサンドイッチ屋を始めました。表向きは独立して自分の力だけでやって行きたいという理由です。でも本当は怖かったのです。このまま社長になってしまうことが。
Todd Rundgren / Nearly Human
このアルバムの日本盤は持っていますがジャケットが5本指です。この6本指のジャケを500円以下で見つけたら買いたいと思っていましたが、この日、609円で見つけたので納得して購入しました。609円という値付けの意味をずっと考えていましたが思い当たりません。6本指のジャケに関係があるのかもしれないし、単なる思い付きかもしれません。どっちにしても素晴らしい。609円は素晴らしい。
『Waiting Game』『Parallel Lines』『Can't Stop Running』の3曲がすごく好きなのです。
大名の方面まで歩くと、ずっと汚らしくて、性格的に偏ってそうな人の姿が増えて来ます。そうすると途端にホッとします。派手な若者の姿が減って、地味で陰気そうな人が路地に点在しています。自分もその中に溶け込んで景色の一部になると落ち着きます。
人の上に立ちたいとは思いません。もし、それが許されるものならば。
Steve Winwood / Nine Lives
Winwood、5年ぶりの新作です。彼のアルバムなら迷わず買います。浮き沈みの激しい音楽界にあって、彼のように誠実に(そしてある程度のセールスを伴って)素晴らしい音楽を作り続ける姿には、心底、心打たれます。地味で落ち着いた作りなのですが、不思議な開放感があって、いつ聞いても瑞々しさを感じさせます。この新作も文句の付けようのない出来です。2曲目の『Fly』は近年のベストだと思いました。
後日、札幌の会計事務所から電話があって、もう少し説明を受けました。まだ、はっきりと決まった訳ではありませんが「お役に立てるのでしたら、協力させて下さい」と答えました。
妻や子供達は反対しています。せっかくサンドイッチの仕事が上手く行き出した矢先のことです。6月は売上げも利益も過去最高でした。もちろんサンドイッチの仕事をやめる訳ではありませんが。二つの仕事を両立して行こうと考えているのです。
自分の中にはもう一人の自分がいることを感じます。そいつは成功を狙っているのです。手に入る物なら、貪欲にそれを我が物にしようと思っているのです。
Janis Ian /Miracle Row
中学の頃『Will You Dance?』がヒットしていて、頻繁にラジオから流れていました。ちょうど洋楽に興味を持ち始めた頃で、大人の雰囲気を漂わせていた、この曲に、大いに魅了されました。それからずっとこの曲が入ったオリジナルアルバムが欲しいと思っていましたが、なかなか巡り合わず、今回ようやく紙ジャケで入手しました。『Will You Dance?』以外の曲もメチャクチャ良くて、完成度の高いアルバムでした。でも結局『Will You Dance?』ばかり何度もリピートして聴いています。
2009年06月16日
ここにある生活。向こう側にある生活。

Sting / The Soul Cages
某月某日
国民健康保険の口座引き明細を手にして呆然とする。背後から女房が気配を消して近づいて来て、そっと、それを覗き込む。
女房は『キャン』と鳴いて飛び上がり、そのまま床に伏した。
今年は下の娘が高校受験で、来年は上の娘が大学を目指す。来年、再来年のことを思い浮かべる。我々はいったい、どうやって生活しているのだろう? 黒々とした不安感が足に絡みつく。私は身動き出来ずに立ち尽くす。
某月某日
重い気持ちを晴らそうと、いつもの体育館に行って走る。今日はやけに人が多く、みんな楽しそうに話し合っているように感じる。ここに通って数ヶ月経つが、まだ誰とも会話したことがない。ただイヤフォンで音楽を聴きながら黙々と走るだけだ。飛び込みセールスは得意だから、いつでも話しかけることが出来るさ。心の中でそう言い聞かせるが、そんな時は訪れない。誰かと視線が合うと気まずく逸らしてしまう。そして自分を恥じる。私はまず『人として不完全なのだ』。そんな言葉で割り切ろうとするが、今日はそれも出来ず、逃げるように体育館を立ち去る。
某月某日
深夜の配達にStingのThe Soul Cagesを持って出る。Stingのアルバムはシングルカットされた曲を除くと暗くて女々しい音が詰まっていて、わりと気に入っている。The Soul Cagesは最も暗く陰気なアルバムだ。彼の亡くなった父に捧げられたアルバムだと聞くが、私にはStingがStingでいることに苦しんでいるように聴こえる。Stingになろうとか思う人間はStingくらいしか、いないのかもしれない。
去年も1日も休まなかったが、今年も休んでいない。休もうと思えば信頼できるパートさんはいる。でも、そう出来ない。面倒なのだ。自分でやれば楽だし。自分がいれば済むことだ。
ハンドルを握りながら自分は自分でいることが苦しみなのか、楽しみなのかを考えてみる。いくつかの材料を並べて量りにかける。天秤は上下に揺れて落ち着かない。量れるはずもない。
それで大きなアクビなどして、自分を誤魔化したりした。
Sting - Why Should I Cry For You?



