2006年01月19日

Bloodflowers(吸血鬼の青春)前編

Bloodflowers.jpg
The Cure / Bloodflowers

僕は吸血鬼として産まれた。人に種族があるように、僕は吸血鬼と言う種族として産まれたと言う訳だ。
僕らの日常は、人のそれとほとんど変わらない。普通に朝起きて、普通に学校に通い、普通に食事を取って眠る。
吸血鬼の種族は、近隣に寄り集まるように住んでいる。どの家庭も例外なく裕福だった。僕は付属の中高を経て比較的有名な私立大学に進学した。どの家庭の子供も似たようなコースを辿った。
ずっと不思議に感じている事は、僕らの家庭はどこから、そんな収入を得ているのかと言う事だ。
何故なら、僕の父は全く働いていなかったから。いつもリビングのソファに腰掛けて空ろな表情を浮かべていた。この世の全てに興味を失っているように見えた。
とは言え、それは僕の父に限った事ではなかった。何年か前に亡くなった祖父もそうだったし、近くに住む吸血鬼の父達は、皆一様に無気力だった。

弱い男達に比べて吸血鬼の女達はタフでパワフルだ。彼女達は男に代わって家庭内の全てを切り盛りし、株取引にも深い知識を持っていた。彼女達は時折集まって銘柄情報を交換し合った。
(後で知った事だが吸血鬼の女達は、その家系に伝わる膨大な資産を運用して、莫大な収益を上げていた)

時々死体が届いた。新鮮な死体だ(それを斡旋する業者がある)。近隣に住む吸血鬼家族が呼び集められ、その生肉にかじり付く。血をすすり。骨をしゃぶる。大人達は株取引の話題で盛り上がり、子供達は級友の悪口で盛り上がる。ちょっとしたホームパーティのようなものだ。
でも、そこには大人の男達の姿はない。男達は自宅のソファに座って、空ろな視線を壁に這わせていた。

吸血鬼の女達は性的にも奔放だ。
毎夜、どこからか男がやって来て僕の母を抱いた。複数の男が集まる場合もあった。
性交は、果てる事なく明け方まで続いた。母のヨガリ声は邸内に木霊し、僕は幼い頃からその声を聞きながら眠りに落ちた。
僕の父は、やはりソファに座って静かに目を閉じていた。

母のSEXは、僕らの日常に溶け込んでいたと言ってもいい。物心ついた頃からSEXの饗宴は、毎夜毎夜繰り返された。母の部屋に限らず、台所であれ、浴室であれ、トイレであれ、廊下であれ、母と見知らぬ男は交わった。
僕と父がテレビを見ているリビングで交わる事もあった。母は僕と父に淫らな姿を見せつけるように歓喜の声を上げた。
いつしか母のそんな姿は見なれてしまい、僕には何の感心も湧かないようになっていた。父もそうだろう。
どうして毎晩同じ事に熱中出来るのか、僕にはそっちの方が不思議だった。

小学校の高学年になると、僕は母の女友達に呼ばれた。
彼女達は僕を裸にし、まだ幼いペニスを奪い合うようにしゃぶった。
僕は意味の分からぬままに勃起した。女の一人が僕の上に乗り、僕のペニスを自身の陰部に沈めた。
その日、僕は女を知った。

それから、ほぼ毎夜、僕は見知らぬ女達に抱かれた。
SEXは、それほど僕の心を躍らせなかった。悪くは無いが、それほどの魅力はなかった。ただ僕には楽しみがあった。
僕とSEXをする女達は、絶頂を迎える瞬間になると決まって『血を吸ってくれ』と泣き叫んだ。
僕は女達の肩や胸に噛み付いて新鮮な血をすすった。女達の血は、それぞれ違った味がした。例えようもないほど甘美な味だった。僕は夢中で女の血を飲み干した。
血を吸われた女達は、まず間違いなく白目をむいて失神した。おびただしいほどの愛液を撒き散らしながら、涙を流して喜んだ。
僕は女達のそんな姿を見るのを好んだ。僕は彼女達に何かを与える事が出来る。その事が僕には誇らしく思えた。


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posted by sand at 04:08| Comment(3) | 超短編小説A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by トプログ at 2006年01月19日 16:45
あら、ロバ・スミちゃんですね♪
こういうドンヨリ感のある人が、案外アーティスト活動歴はずるずる長かったりしますね。
ところで、血の味って、子どものときはつい、自分のケガの味見しちゃいましたが、確かに、ちょっと塩味でイケると思った記憶があります(笑)
後編楽しみにしとります〜。
Posted by ring-rie at 2006年01月22日 00:48
まいど〜。
家、見つからないんですよ。も〜う疲れました。
そろそろ良い物件に当たりたいですよ。
金がないからね。それでないんだけどね。
高い物件なら山ほどあるけど。

>塩味でイケると思った記憶があります

変態ですやん(^_^;)あれ鉄棒の味がしなかったですか?ってか鉄棒舐めてるヤツは、あまりいないだろう。おんこちさんなら舐めてるかもね。

では続きは全然たいした事ないんで、期待しないで下さい。あ、いつも読んで頂いてありがとうございます。御礼にT-REX聴いてます。関係ないか(^_^;)
Posted by sand at 2006年01月22日 16:27
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