2006年01月22日

Bloodflowers(吸血鬼の青春)中編

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The Cure / Bloodflowers

僕の青春時代は、熟した女の媚態と無邪気な同級生達とのアンバランスな台座の上に乗っていた。
もちろん、同じ吸血鬼の同級生以外は、誰も僕の正体を知らない。
毎夜、僕の下半身に貪り付いてくる野獣のような大人の女達に比べれば、同級生達は、男であれ女であれ、ずいぶん幼稚に感じられた。
僕はそれら同級生よりずっと大人びていたし、落ち着いてもいた。老成していたと言えるかもしれない。僕は無邪気に夢を見る時代を経ずに枯渇へと向かっているようだった。

同級生の誰もが僕に一目置いていた。実際、僕は勉強でも運動でも常にトップクラスを進んだ。顔も悪くなかった。女の子は僕に憧れた。
でも、僕は同級生の女の子に何も感じる事が出来なかった。その心も身体も僕には硬過ぎたし脆過ぎた。

その頃、僕の性行為は次第にエスカレートしていった。僕は女たちを縄で縛り、鞭で打ち付けた。背後から肛門にペニスを突き立て、内股の肉を食いちぎった。逃げ回る女の髪を引き摺り回し、顔に精液を浴びせ掛けた。女達は苦痛とも喜びとも受け取れる悲鳴を上げた。
僕には快感と苦痛の境目が分からなくなっていた。SEXは僕を傷つけた。でも苦痛しか、僕を燃やす物はなかった。僕はより深い快楽を求め、女と自分を傷つけ続けた。

僕が毎晩SEXに明け暮れるようになっても、依然、父はソファに静かに座っていた。
たまに父と視線が合うと、僕は哀れみの目で父を見た。そんな時、父もまた哀れみの目で僕を見返すのだった。父は何を知っているのだろう?
僕は父のようには、なりたくはなかった(不思議と父を軽蔑する気持ちは沸いて来なかったが)。僕には夢があった。弁護士になる夢だ。
僕は短時間で自分でも驚くほど、知識を習得する事が出来た。僕には自信があった。
僕は望む物を手にする事が出来る。僕は自分の才能を疑わなかった。
僕は家を出る決心を固めた。その為には母と寝る必要がある。
僕は、その女を征服する必要があった。


意味なく長くなったので3回に分けました。だからと言う訳じゃないけど。早く良い物件が出ますように。人気blogランキング
posted by sand at 19:20| Comment(0) | 超短編小説A | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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