2005年02月24日

The Wind Cries Mary

jimi.jpg

12月1日は、「ダブルクリック祭り」の日だ。

街の年寄り達は、ここ最近の「ダブルクリック祭り」に苦言を呈す。
「祭りは、すっかり変わってしまった」とね。

でも僕らは、年配の方に、こう言うだろう。
「形は、変わってもダブルクリック様への想いは、ずっと変わらないと思うけど」

祭りの日は、それぞれ、お気に入りのマウスを抱いて、会場に集まる。
子供連れの親子。恋人達。ツッパリの兄ちゃん達。まだ化粧が馴染まないお姉ちゃん達。

夕方、陽が沈む頃、ヤグラから太鼓が鳴り響き、ダブルクリック音頭が街に流れ出す。

みんなは、ヤグラの廻りを輪になってダブルクリック音頭を歌い出す。

 「遠くの国から、近くの国。
  触れれば伝わる。心と心。
  泣いてる、あの子も、笑い出す。
  沈んでる、あの子も、騒ぎ出す。
  あなたと私の、合言葉。
  ダブルクリック音頭で、カチ。カチ。カチ。」

老若男女が、マウスをカチカチ、クリックしながら歌い踊る。

クライマックスは、盛大な花火大会。
色取り取りの美しい夜空の花々に、僕らは酔いしれる。
そして、ダブルクリック様への想いを確かめ合う。

祭りの終わりには、Jimi Hendrixの「風の中のマリー」を流すのが、決まり事。

ある者達は手に手を取って、ある者達は肩を抱いて、家路につく。

風のような、ジミの囁きを耳にしながら。
posted by sand at 02:24| 超短編小説@ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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