2005年03月05日

The Rotters' Club

RottersClub.jpg

ドアの前で待っていた二人の男は、声を揃えて「ようこそ、Rotters' Clubへ」と呼びかけた。

一人の男は、名刺を差し出した。

The Rotters' Club広報部
     友   見


私は、夜勤の仕事を終えて自宅まで帰って来た所だった。午後の3時過ぎ。

友見と言う男は、長身で長く伸ばした髪を後で結んでいる。黒ブチのメガネをかけ、不精髭が目立つが、かなりの男前だった。

もう一人の男は、身長が低く、痩せて皺だらけの冴えない顔をしている。
ひどく落ちつきのない目を、していて、始終キョロキョロと辺りを見まわしている。

「こちらは、坂田さん」友見と言う男は、背の低い男の紹介をした。

「はじめまして。坂田と申します。プリンカフェ「DUKE」のオーナーをやっています」

坂田と呼ばれる男は、物凄い早口で自己紹介をした。

「あなたは怜子と言う女性をご存知でしょうか?うさぎプリンを好む女性です」
坂田と呼ばれる男は、私に、そう聞いてきた。

怜子という女性は知りません」
私は、しばらく考えてから返事をした。

「私は、某大学の研究室でロリポップ猿の研究をしています。」今度は、友見と名乗る男が自己紹介した。

ロリポップ猿ですか・・」私は訳が分からなくなった。

「我々は同志なのです。売れないサンドイッチを延々と作り続ける貴方は、ろくでなしクラブへの参加資格を満たしている事が判明しました。ほととぎすクレヨンは、その挨拶状です」
友見と名乗る男は満面の笑みを浮かべて、そう話た。

「答えは、わかっているはずです。我々は、そこにはあるが、そこにあるだけの存在なのです」友見と名乗る男は、そう言って私の手を握り締めた。
posted by sand at 05:16| 超短編小説・Rotters' Club | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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