2006年11月22日

うさぎ式憩い方

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 うさぎづくし。いかがでしょう?なになに?やり過ぎだって?放っといてくれ!

ま、そんな所で、ではまた。

★明日は『裏窓の女』てのを書く予定。テーマは「デッド・キャン・ダンス」です。

今宵、兎座にて(She Belongs to Me)

Bringing It All Back Home.jpg
Bob Dylan / Bringing It All Back Home

 夜が淵に差し掛かる時刻。我々は『兎座』に着いた。

 私と埼玉ネコは『兎座』と呼ばれる会員制のクラブに来ていた。
薄暗い店内には、比較的ゆったりとしたシートがボックス型に並んでいた。低い天井には淀んだ空気を掻き回すように大きなファンが回っている。壁際に据え付けられた豪華なバーカウンターの中では、バーテンがシェーカーを振っていた。
 店内を歩き回っているのはグラマラスなドレスを身に着けた兎の女達だった。

 私の隣に座った兎の女は『ユミ』と名乗った。
私の向かいに座った埼玉ネコの横にも女兎が寄り添っている。

 ユミは赤く潤んだ瞳を持った魅力的な女だった。
赤いドレスが、はち切れるほどの豊満な肉体を持っていた。
豊かな胸、ムッチリとした太もも。私は彼女に身を寄せられると顔が赤く火照って行くのが分かった。

 ユミは私の膝に手を置いて、グラスに『ロロ』(猫町の酒)を注いだ。

「人は初めてかい? 」私はユミに尋ねる。
ユミは私の耳元まで唇を近づけ、熱い吐息と共に答えた。
「私のビジネスは忘れる事にあるわ。あなたも明日には忘れてしまう」

 フロア中央のステージに、老けて汚らしい兎が恐る恐る上がってきた。オドオドと落ち着かない視線で周囲を見回している。
やがて、その後からタキシードに身を包んだ長身の兎がステージに上がってきた。
長い二本のサーベルを両手に握っている。
「何が始まる? 」私はユミに尋ねる。

 「目玉を、えぐり出すの。あの貧しい兎の目玉よ。二本のサーベルを使うの。見事なものよ」
 私の背筋は凍りついた。彼女は冗談を言ってるのか?しかし『兎座』は不気味な緊迫感に包まれていた。

 タキシードの兎は、サーベルを天井に向かって突き上げ、身をくねらせて踊り始めた。貧しい兎は、顔を赤らめて汗を噴出している。
タキシード兎の踊りがピタリと止まると、二本のサーベルは貧しい兎の右の眼球に襲い掛かった。一本目のサーベルが眼球を串刺しにし、同時にもう一本のサーベルは隙間を通って裏に回り、瞬時に眼球をえぐり取った。目にも止まらぬ速さだった。
タキシード兎は勝ち誇ったように、串刺しにされた赤い目玉を高々と掲げた。

 『兎座』は歓喜の渦に包まれた。誰もが立ち上がって歓声と拍手を贈っている。
「何を喜んでいるんだ? 」私は戸惑いながらユミに尋ねた。
「貧しい兎を見てご覧なさい。彼は痛みを感じていない。」
確かに貧しい兎は苦痛に顔をしかめる事もなくニコニコと歓声に応え、お辞儀までしていた。えぐられた右目からは一筋の血さえ流れてはいない。

 えぐり取られた赤い目玉は、細長いグラスに放りこまれ、上から酒が注がれた。フロアの男猫達は、勇んでステージまで駆け寄ると、奪い合って、その酒を口にしている。
「この町一番の強壮酒。あなたも飲んでみれば?朝まで大変な事になるわ」
ユミは悪戯っぽく微笑んだ。

 目玉をえぐられた貧しい兎は、ステージの横で支配人らしき人物から金を渡され、ペコペコとお辞儀を繰り返している。

「気分が悪くなる催しだ。この町は狂っている」私は吐き捨てるように言った。

 ユミは鼻で笑うような素振りを見せ、こう言った。
「ふん。猫町では兎は少数派なのよ。いわば産まれながらに負けてるって訳。
それでも私達は生きて行かなきゃならないの。いい?生き残って行かなきゃならないのよ。
 それはたった二つの生き方。生き残って行く兎は、二種類しかいないのよ。
一つは、苦痛を与える事を苦痛に思わない兎。もう一つは、苦痛を受ける事を苦痛に思わない兎。」

 私はグラスに残った酒を一気に飲み干した。
「なあ。君はどっちの兎だ?傷つける兎なのか?傷つけられる兎なのか?」
私はユミの赤く潤んだ美しい瞳に語りかけた。

「私は、どんなに傷つけられても平気なの。何故なら、あなたをタップリと傷つける事が出来るから」

 ユミの右手が私の股間に伸びてくる。彼女の赤く湿った舌が、私の唇を這い回る。

 私は、なんの苦痛もなく彼女にソレを奪われる。


 彼女は欲しい物はなんでも手に入れる
 彼女は芸術家だ。昔を振り返らない
 彼女は欲しい物はなんでも手に入れる
 彼女は芸術家だ。昔を振り返らない
 暗闇の中から闇を取り出し
 昼間を黒く塗り潰せる
   Bob Dylan / She Belongs to Me


posted by sand at 19:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
早速のうさこちゃん(うさおくん)ありがとうございます。
かわいいね、ほんと。
あ それから例の「今宵、兎座にて」・・・なんだか懐かしいね。
あれからもう何年もたったような気がしませんか?
Posted by evergreen(永緑) at 2006年11月22日 21:01
こんちは。いつも、どうも。
名前が決まったようです。

姓が「ボジョレー」名が「真(しん)」
長女が名づけたウサ君の名は…
『ボジョレー真』と呼ぶそうです。意味不明。
あたしゃシンちゃんって呼んでます。

>あれからもう何年もたったような気がしませんか?

いや〜つい最近に思いますよ。夏ごろでしょ。今年の。evergreenさんが若々しいって事じゃないの。
私は最近急に歳を感じますね。まだまだだけど。
Posted by sand at 2006年11月23日 19:06
お久しぶりです。お元気ですカー。
うさぎだー。
小さいうちはひじょうに弱いので気をつけてあげて下さい。
一日食べなかったら命にかかわるので獣医さんに。
下痢したらこれも命にかかわるので獣医さんに。
あまり触るとストレスになるので、ほっておいて上げる時間を作ってあげてください。
あと寒さにはわりと強いけど、あんまり寒いと風邪ひきます。鼻水垂らしたらすぐ獣医さんに。
鼻の病気は命にかかわります。

肝心なのはうさぎのことがわかる獣医さんを探しておくことで、これがなかなかおりません。

ネザーは特に弱いのです。

寿命は5年くらいって覚悟した方が。

保険にはできれば入っておいた方がいいですよー。
一日ヘタすると一万円近くかかります。

あと間違ってもラーメンとか食わさないように(^0^)。
粗食で干草、フードのみに。

いやもう人ごととは思えなかったもので・・・失礼しました。
Posted by at 2006年11月24日 07:26
お久しぶりです。
ご親切に教えて頂きまして、ありがとうございます。
なるほど。ひとつひとつ確認して行きました。ペットショップのお姉さんに2週間は絶対触るな。とか厳重に注意されていましたのが、それですね。下痢も厳重に忠告されました。

獣医さんと保険の事は初耳だったので、これから手配しようと思います。
寿命は、そうですよね。志穂美さんの所も、そんな期間だったかな?寂しいけど仕方ない事ですね。
ありがとうございました。助かりました。
Posted by sand at 2006年11月24日 18:33
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