2006年12月12日

瓦礫の茶漬け(第1回)

ちゃちゃ.jpg

 私は玄関ドアの前で呼吸を整える。背広の襟元を正し、ネクタイを締め直す。大丈夫。抜かり無い。
 私はドアのロックを外し、ゆっくりとノブを回す。ドアの隙間から明かりが漏れ出す。私の家だ。中には妻と子供達が寝ている。いつもと変わらない。いつもと同じ穏やかさ。いつもと同じ一日の終わり。

 どうしても、そこに違いを見つけようとするのならば、私が今夜ある女と寝て来た事ぐらいだ。そして、その女が妻の親友だった事くらいなものだ。


☆つづく


posted by sand at 19:03| 超短編小説C | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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