2007年01月15日

Nick the Knife

Nick the knife.jpg
Nick Lowe / Nick the Knife

 本日はニックさんの傑作アルバムを入手し直した(レコードしか持っていなかった)ので『Nick the Knife』です。リリースは82年ですね。この頃は何を聴いても驚きの連続でしたね。このアルバムはロッキンオンで松村雄策さんが『ニック・アダムスのように』という傑作レビューを寄せていて、それで知りました。ニック・アダムスとは、これまた大ファンのヘミングウェイの短編に登場する人物なんですね。ま、そんなこんなでカッコ良いジャケットじゃないですか。こんなカッコ良いジャケットは滅多にありません。え?そうでもないって?確かに今となっては普通かもしれないけど。時代は82年です。ど派手な時代です。バブルです。浮かれてます。金余ってます。根明と根暗で色分けされてた時代です。当然、こんな地味なジャケットは誰も興味を示さなかった時代だった訳です。

 ま、そういうことで時代に乗り遅れて鬱屈していた当時の私は飛びついた訳ですね。地味って言うだけで迫害されてた時代だったのですよ。そんな時代に極渋に『Nick the Knife』とか一昔前のタイトル。なんとも頼もしい。当然、レコード屋に飛び込みました。ええ。そうです。飛び込みましたとも。当然、変人扱いも受けました。それでも良かった。すでに変人だったし。

 それからターンテーブルに乗せました。ええ。しっかりと乗せましたとも。鼻息も荒く。そんなんで興奮している男には当然彼女なんていません。ええ。いませんでした。キ〜悔しい。いませんでしたとも。寂しかった…。
毎夜、膝を抱いて寝てました。ってウソ。いくらなんでも膝抱いて寝てるような男はいません。ええ。スッキリ、オナニーして寝てました。え?そんな事まで聞いてないって?ま、いいじゃないですか。

 それで始まったのが『Burning』です。まったく熱くならない。冷え冷えなのに何故だか気持ちが昂ぶる粋な音。ええ。もう虜になりました。なりましたとも。泣きました。これがオイラの探してた音楽なんだ〜とかね。そうです。レコード聴いて泣いてるような男は、当然、男失格です。ええ。男じゃありませんでした。オカマだったんです。や〜ね。白状しちゃったわ。も〜言わせないでよ〜って、何のこっちゃ。

 次がまた凄い『Heart』です。脱力してます。フニャフニャです。しかしカッコ良い。ダメっぷりもまた粋な男です。ええ。ダメ男でしたとも。当時、髪の毛にシラミが、わいたりしてました。不潔だったのです。お風呂は1週間に1回とかね。あとウンコは3日に1回拭くとかね。

 で、3曲目です。『Stick It Where the Sun Don't Shine』です。これが凄かった。こんな凄い曲は今まで聴いた事が無かった。この3連打で決まりました。
 ニックさんこそが、男だと。あるべき男の姿だと。なんてね。

 ま〜今聴いても全曲カッコ良いわ。ニックさんを見習って生きて来て、間違っていなかった。間違っていなかったんじゃないかな。たぶん、間違いじゃないと思う。ま、ちょとだけ貧乏だけど。ではでは。


posted by sand at 18:11| Comment(4) | TrackBack(0) | コラム・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わおん。いいなーわたしニックロウはLPでしか持ってないのがほとんどです。CDで買いなおすにも廃盤だし。今や何でも復刻・リマスター・廉価盤で出てる時代だっちゅーのに、ニックロウに関しては廃盤の嵐だなんて、そんなに売れないのでしょうか?ネットで見てる限りはファンが多い気がするのですが。

>冷え冷えなのに何故だか気持ちが昂ぶる粋な音

あーっわかるわかるわかります。彼こそ真にクールでニヒルでハードボイルドな男性だなあと感じる部分ですね。こういう男性に惚れたかったですわん。フラれて何年も経ってから「How Are You」とか歌うオトコでなく。
ニック・ロウを見習って生きてきたsandさんは間違ってないですよ。大正解といえましょう。しかしご本人さん自身、お金儲かってるのかどうかあやしーミュージシャンだから、sandさんにもその結果が付きまとったとしてもそれはまあその…
やっぱ選択は間違ってなかったってことではないでしょうか(笑)

あ、遅ればせながらあけてしまっておめでとうございます。ホンマに遅すぎるってなあ〜。あ、いや実は「今年もよろしく」のときにコメントさしてもらったんですけど、なぜか反映されなくって。魔除けのお札とか貼られちゃったかしら?と思ってたんです。これもハジかれたらやっぱりそれは魔よけの札のせいだなー。
Posted by tallulah at 2007年01月15日 20:52
まいど。お、廃盤なんですね。知らなかった。中古だと結構見かけますよ。だいたいCDで揃え直したよ。あとブリンズレーのドント・エバー・チェンジだけかな。

>彼こそ真にクールでニヒルでハードボイルドな男性だなあと感じる部分ですね

日本酒好きみたいですよ。人も良さそうだし。ま、そんな面も含めてカッコ良いですね。

>フラれて何年も経ってから「How Are You」とか歌うオトコでなく

これも、またカッコ良いね。レイさんとニックさんはね。後姿が似てると思うんですね。背中で泣ける男なんですね。どっちも。何?どっちも貧乏臭いからって?そうかな〜?

>やっぱ選択は間違ってなかったってことではないでしょうか

腹回りまで似てしまったのは間違いでした。ニックさんは最近腹が出てるよね〜。それでもカッコ良いけどね。
レイさんは出ないよね〜。歳取っても貧相だからな〜

>「今年もよろしく」のときにコメントさしてもらったんですけど、なぜか反映されなくって。

これは、すいませんね。うちのseesaaの仕業ですよ。調子悪いからな〜。ほんまにすんません。またお願いします。
魔除けとか貼ってないですよ。では今年も宜しく。仲良くしてくださいね。
Posted by sand at 2007年01月16日 16:26
私のリアルタイムなニック・ロウはこの次の『ショウマンの悲劇』からなんですが、遡って買ったこのアルバムの方が音の質感は好きです。
プログレとニューウェイヴが好きな私が、なぜかこの人にだけはまったく別にハマりまくりました。
今でこそいろいろ聴きますが、当時このテのアーティストで聴いたのはこの人だけで、思い入れも別格。

実は、初めてライヴを観た後人生最初で最後の出待ちをしたんですよ。(大田区民会館)
同行したコステロをおとりにして、(?)本人の姿は見られませんでした。
私と友人は「コステロになんか用ねぇし!」っとかうそぶいて、舌打ちしながら会場を後にしました。(笑)
Posted by PTR at 2007年01月20日 10:50
こんちは。
私も傑作よ呼ばれる(実際そうなんだけど)『ジーザス』とか『レイバー』なんかより、この時期の2枚『ナイフ』『ショーマン』の方が思い入れが強いですね。これは単にリアルタイムだったって事なんですが。『ショーマン』は良いアルバムだけど、少し散漫ですかね。ま、好きなんですけど。

>人生最初で最後の出待ちをしたんですよ

あ〜コステロと来た時ですかね。やりますね。私もあの日は泣けたな〜。生涯のベストライブの1本ですね。
Posted by sand at 2007年01月20日 19:42
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