2005年05月30日

コロッケの処世術

コロッケ.jpg

コロッケの性別を男性。血液型をO型と断定して話を進めてみよう。
(人生は、そのような任意の断定によって驚くほど円滑に事体の進展がみられる場合が往々にしてある)

コロッケは、ピンとして見ると、それなりの仕事はこなすが、きらめくようなカリスマ性には乏しい。食場をグイグイと引っ張って行く華やかな存在感が決定的に不足している。

ただ、彼は誰とでも組める極めて非凡な社交術を身に付けている。
ある時は、ご飯なんかの大御所とガッチリ組んだかと思うと、ある時には、対抗勢力のパンと事もなげに組んだり出来る力量を持っている。

新興勢力のカレーや分派して独自の道を行く<うどん>などの麺類にも気安く乗っかって行ける柔軟性を兼ね備えている。
彼(コロッケ)の評価は一様に高い。
それが彼(コロッケ)の大らかな人柄に起因する事は衆目の一致する所だ。人懐っこい童顔で「よろしく」と丁寧に頭を下げる姿は、誠に謙虚。
上に乗っても決して、反り返る事なく下の物達への気遣いも忘れない。

その点が、トンカツとは大きく異なる。彼(トンカツ)は、ピンでも充分過ぎるほどの華やかな存在なのだが、呼ばれてもないのに、他の者達の頭の上に踏ん反り返ったりもしている。
いまいましい。生意気。ちょっと人気があると思って良い気になっている。他の物を立てない。
わがまま。

彼(トンカツ)の風当たりは強い。
お茶っ葉なんかの古株から露骨に渋い顔をされている。梅干なんかの長老からスッパイ顔もされている。

食場のバイプレイヤーとして名高いパセリ氏にインタビューを試みてみよう。

私「今日は、コロッケさんついてお伺いしたいんですが?」
パセリ氏「彼との仕事はOKだよ。彼の仕事ぶりには満足してる」

私「どんな方です?コロッケさんって?」
パセリ氏「時々飲みに行くけど良いヤツさ。俺は彼との仕事は断らない。彼の成功を願っているよ」

私「なるほど。ではトンカツさんについても一言。」
パセリ氏「あいつは、何もわかっていない。事務所の関係で仕方なく仕事を受ける事があるが、最悪だ。少なくとも俺らは叩き上げで、ここまで来たんだ。あいつとは違う。
世間が許しても俺らは許さない。食場とは、そういうもんだ。わかるだろ?」

やはり食場は戦場。我々は、コロッケの処世術に学ぶ事が多そうだ。


posted by sand at 04:34| コラム・食い物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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