2005年06月04日

暗黒星の秘密B

LIONEL RICHIE.jpg

埼玉ネコは、ベレッタを構えて敵の車内を、恐る恐る覗き込んだ。首のない死体の横に、敵のガンマンが血を流して、うつぶせになっている。男が銃を持って無いのを確認して、顔を数回叩くと意識を取り戻した。

「誰がボスだ?」埼玉ネコは聞いた。
男は口を、つぐんだままだ。埼玉ネコは、銃を男の頭に当てて、もう一度聞いた。
「ライオネル・リチ男だな?」男は、それでも返事をしなかった。埼玉ネコは、銃口を男の耳たぶに当て、引き金を引いた。
爆音がして、男の耳が半分、吹っ飛んだ。
「おあああああ!」男は悲鳴を上げた。
埼玉ネコは、もう片方の耳に銃口を当て聞いた。
「ライオネル・リチ男だな?」
男は、ヒ〜ヒ〜泣きながら命乞いをはじめた。
「助けてくれ〜。本当に知らないんだ。」

「アジトは、どこだ?」埼玉ネコは聞いた。
男は、咳込みながら「F市のベイサイド・ビルの跡地だ」と言った。

エンジン音がして、かなり遠くの場所に黒塗りの車が止まった。「遠いな」アライグマ男は、つぶやいた。

数人の男が降りて、中の一人が、バズーカ砲を構えているのが見えた。
「バズーカだ!吹き飛ぶぞ!海に飛び込め!」埼玉ネコは、声をかけると、ガードレールを乗り越えて、海に向かって走った。

発射音がして、バズーカ砲が壊れた車に着弾した。火柱が上がり、耳をつんざく爆音が響いた。爆風が、海に飛び込もうとしている埼玉ネコとアライグマ男を殴りつけるように捕らえ、彼らを遥か沖合まで吹き飛ばした。
posted by sand at 03:44| 連作小説・暗黒星の秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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