2005年06月14日

暗黒星の秘密G

「どう思う?」ハンドルを握ったアライグマ男は、助手席の埼玉ネコに聞いた。
「いい女だ」2人は肩をすくめて笑った。

埼玉ネコは、厳しい表情で話始めた。
「馬鹿げた伝説は、さておき、ジェームス・ペイジには突つかれたくないネタがあるに違い無い。癒着・スキャンダル・黒い噂。
ペイジは俺達を利用して脅迫者に揺さぶりをかけたいのだと思っている。仮に相手がライオネル・リチ男ならヤツが動き出す前に叩きたいのだろう。俺達は、ライオネル・リチ男の前を飛びまわる蝿の役だ。ヤツが手を出せば、四方から叩きのめす算段だろう。
ペイジやライオネル・リチ男が、どうなろうと俺達の考える事じゃない。
目の前の敵を叩く。そして金を手に入る。俺達のやるべき事は、それだけだ。」

「どう思う?」こんどは、埼玉ネコがアライグマ男に尋ねた。

「すぐに忘れるような事は考えない」アライグマ男は答えた。
「名案だ」埼玉ネコは窓の外を眺めた。

2人を乗せた車は、港町の<Funkadelic婆さん>の占い小屋に向かっていた。
posted by sand at 04:38| 連作小説・暗黒星の秘密 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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